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投稿者:りあ
投稿日:2007-05-19 20:19:33(2007-05-19 20:31:42更新)
引用:
得点:3.71
閲覧数:573
俺はロウ。このモンスター退治チームのメンバーだ。
自分で言うのも難だが、俺らは相当腕が立つ。
…かなり、変わっているんだけどな。
今は森で迷ってる。
もう、1ヶ月になる。
流石に暖かい布団で寝たい。
そして蛇はもう食いたくない。
「ぜーったいこの道は右!神様もそう言ってるわ!」
胸にさげた十字架が職業を物語っている。
彼女はラン。僧侶だ。
回復魔法が主…と言いたいところだが。
こいつは回復魔法がまったく使えない僧侶。
そのくせ、全体への吹雪攻撃とか、地獄の万人召喚とかは出来る。もはや僧侶じゃなくて魔法使版のバーサーカーだ。
「ど、どっちでもいいから早く…死ぬ、死ぬよぅ…」
3歩歩いたら1ダメージ、というお決まりの毒状態に侵されているのは要のカナメだ。…洒落ではない。剣士は要戦力で、こいつの名前がカナメなんだ。
「うっさい!少し黙ってなさいよ!」
「は、うぅ〜…。」
「ひっどーい!あんたが回復魔法使えないからじゃないの!このゴリラ!」
ぶりぶりヴォイスを響かせてさり気に侮辱発言をしたのはファイターのルリ。
ゲームに出てきそうなミニチャイナ(生足)を着こなす。
こんなのが街歩いていたら誰もが振り返る程の美少女に見える。
「誰がゴリラだこのオカマが!」
「ルリは心が女の子だもん!」
…美少女に 見える のであって女ではない。
バリバリの男だ。ちゃんと風呂場で確認してる。
「ほら、喧嘩すんなよ。また今晩のご飯が蛇になるぞ。」
「私は別にいいけど。」
「ルリ飽きたー!今日は兎がいい!」
「そういう問題じゃないだろ。」
と、俺の服の裾を何かがくい、と引っ張る。それがカナメだというのはスグに分かった。
「ロウくん…ぼ、ぼく兎さんも蛇さんも食べられないよぅ…かわいそうだもん…。」
目をうるうるさせているカナメを見て、
「…お前それでも剣士かよ。」
思わずツッコミ。こいつは気が弱い(と言うより優しすぎる)。剣士のくせにモンスターを切る度に「ごめんね」だの「来世では友達になろうね」だの言う。
まぁ、もう慣れたが。
「あぅ、そうだよねっ、兎さん食べるのはかわいそうだモンね!ごめんね、ルリが悪かったよぅ!」
「うぅ、動かしちゃ駄目ぇ…。」
ルリにゆさゆさやられ、カナメのHPはさっきより30減った。
「はん、いいご身分ね。仲間を死に追いやるつもり?」
はん、とのどを鳴らして笑うラン。ここぞとばかりの反撃。
こうなっているのはお前が原因だろ。お前が1番基本の解毒魔法を覚えてないから。と心の中でツッコんだ。…コイツに直接言ったら真面目に死ぬ。焼き殺されるか、凍り付けにするか選んで死ぬのは嫌だ。
「違うもん!」
「ほら、行くぞ。カナメが死んじまう。」
長くなりそうだったから、俺はカナメを背負って左の道を行った。
「ちょっと、なんで右に行くのよ!!絶対左「だって」
カナメが言葉をさえぎり、
「だって書いてあるもん。」
と指摘した。
草の茂みに隠れて見にくくはなっているが、確かに「こちら出口」と書いてある。
「Σうぅ…!!」
「あははっ、だっさーい!」
「うっさいオカマ!」
2人はまたもや言い争いを始める。ぎゃあぎゃあうるさい。
「いい加減に…」
背中から感じたのは般若オーラ。
「しないか屑共がぁっ!!!」
キタ。カナメのマジキレだ。いつものぱにょぱにょカナメからは想像できないような強面に変化してる。
するとすぐに、
「「ごめんなさい」」
2人同時に土下座で謝罪。こうしたほうが身のためだ。
マジキレカナメはダンジョンの壁を破壊してクリアに導く力を持っている。
「分かったならいいよ*」
にぱ、といつもの笑顔で笑う。…次やったら俺ら死ぬな。
「…行こう。」
俺は歩き出した。カナメが一応心配だし。
俺の後を2人がついてくる。険悪ムードが感じられる。
これはカナメが寝たら喧嘩になりそうだな。
20分くらい歩いただろうか。
「ねぇ!街が見える!もうすぐつきそうだよ!!!」
ルリの言葉と同時に街の明かりが見えた。
「これでお風呂に入れるー!おいしーものも食べれるー!」
「私は新しい召喚獣がほしいわ。」
「それよりカナメの解毒が先だろ…」
「そうして…」
その後は森の中で尽きた薬草や食料を買わなきゃな…とか俺は考えていた。
「早く行こうよ!」
「はいはい。ほら、ロウ早くしなさい。」
「今行く。」
「ロウ君、重くない?無理しないでね。」
「大丈夫だ。」
街が近づいてくる。俺たちは、足早に街へ向かった。
これでこの話は終わりだ。
…最後になったが、俺の職業は遊び人だ。
ちぐはぐパーティのお話です。
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