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イラスト投稿作品

No.13「鳥籠のアリスとボートの猫」

エイケン・ドラムさんのマイキャラ

投稿者:エイケン・ドラム

投稿日:2007-08-07 21:07:41

得点:5

閲覧数:572

1.jpg
undefined佐久間N「これは一月のある日、放課後の図書室での出来事。九重慧が体験した、不思議な不思議なお話。そうね、この体験が無かったら今頃彼はずっと彷徨い続けていたかもね」
【はあ…もう一月になるって言うのに、どうすんだろ、進路。このままじゃ人に流されて行きたくもない学校に入って…】
(回想)
生徒A(九重君はいいよね、頭いーからお父さんおっかけて法学部とかね)
【違う】
B(ほんと、優等生は)
先生(がんばれよ、先生も期待してるからな)
【違う、俺はそんなんじゃない…そんなんじゃないんだ…!!】
(回想終わり)
【俺は…どうしたいんだ?…この本は】//頁をめくる//
【モラトリアム…先輩の好きな本だ。そういや、最近先輩来なくなったな、ここ。学校にも来てないみたいだし】//携帯が鳴る// はい…って先輩、さぼりですか、明日は入試でしょう?
佐久間「あ、ココ…、ちょっとさ、助けてくれない?」
はい
「物語のままじゃいけないの、そのままでは失敗するわ」
え…何のことですか?って、えっ!?
//窓割れる音、異世界へ//
歌・数人でコーラス(アリスを救え 鳥籠のアリスを救い出せ ボートの猫となって 救い出せ でも知ってた?アリスは籠から出たくない チシャ猫は正しい道を示せない なぜってアリスは なにも信じていないから)
猫…?なんだそれ…!ってうわあああ―!!

A(白兎がまた溺れたって)B(へェ、そいつは面白いな)C(これで三匹目だろう?)全(あっはっはっ)
なんだ…?ここは…俺はどうして
案内人「やあ、君が次の猫役さんだね」
え、えっとここは…
「アリスの狂気が作った世界さ。簡単なルールを説明しよう。この池の奥に、大きな鳥籠がある、舟に乗ってそこへ行き、鳥籠のアリスを救い出すんだ。そう、アリスを導く者、チシャ猫となって。池やアリスを怒らせてはいけないよ、そうすれば一瞬で」
一瞬で?
//微笑み//「まっさかさま、さ」
彼らは何です?
「気にしないで、失敗して行き場をなくした輩の宴さ。さあ、ここからは生きて帰るも彼らの仲間になるのも、君の行動次第だ」
はあ
「がんばれー」

舟か//水音//
【どうして先輩はあんなこと、どうして俺はここに…】
(回想)
佐久間「池に浮かんだ鳥籠 ゆらゆら揺れる、その中に 白いドレスの少女が一人
池に映し出されたいくつもの未来 どれもが幸せそうに見えるけれど
少女は未だ、その中のどれも望んではいない」
(おわり)
【そういえばこの話、何処かで…そうだ、これは…モラトリアム…猶予期間って意味だったっけ。大人と子どもの境目の期間だとかなんだとか。それからずっと大人になれない人もいるとかなんだとか。…今の俺と一緒だな】//舟を漕ぐ、水音//
池「新たな猫か、私に一言も了解を得ずに入ってくるとは、たいした身分の猫だ」
えっと!すみません!俺は全く怪しい者ではなく…
「ボートに乗る猫の何処が怪しくないだと?」
【これ…本と内容少し違わないか…?】
「話を聞いているのか!猫!こら、チシャ猫め!」//何かが切れる音//
猫猫猫猫って…!そう呼ぶのがそんなに楽しいか!人を勝手に決めつけて!俺は、俺は…九重慧だ!
(回想)案内人「池やアリスを怒らせてはいけないよ」(おわり)
【しまった!】
「ほう、そうか、おぬし…」
【…やばい!】
「慧、というのか、そうだ、おぬしは猫ではない、その通りだ。よくやった、おぬしは他人の意思に流されず、自分の意志を貫いた」
え…それは
「これは試練だよ、慧。さあ、おぬしをアリスの元へ」
【何とかなった…というか、これで、よかったんだ…】

池「あそこだ」
あれが、鳥籠
【池の上には大きな鳥籠が、ゆらゆらと揺れていた】
「鍵は開いているぞ、これをおぬしに。翼だ」//効果音(やさしい光のような音)
「いきなさい、これは、アリスのためだけの物語ではないのだから」

【そういえば、本の中ではどうなるんだったけな…】
(回想)佐久間「池に小さなボートが一つ 一人の少女へ一人の来客 蒼い瞳の白い猫
猫は言った 『そんなもの、自分で探しに行きなさい』 猫の言葉は、少女に白い翼を与えた」【そうか、俺がこの翼を…ん?でも、ちょっとまてよ】
佐久間「物語のままじゃいけないの、そのままでは失敗するわ」
【それじゃ、どうすれば…?】(おわり)

よっと//鳥籠に乗り上げる音//
アリス「こんにちは、九重君。私の世界へようこそ」
こ、こんにちは…なんで、俺の名前を?
「佐久間さんから聞いたの」
そうだ!先輩は今どこにいるんだ?
「大丈夫、あなたもすぐにこのつまらないゲームを終えたら会いに行けるよ」
【それって…失敗したらもう、戻れないって事だよな…やってみるか】
一度ここから出よう!そんな所にいたら何もできないじゃないか!
「いくら言っても私は聞かないよ、だってここから出てもいいことなんてないんだもの。ずるい大人になる位ならここに居たほうが格段マシでしょ?」
そんな、そんなに簡単にあきらめちゃだめだ…!
//風が吹き始め、アリスが嵐を起こし慧飛ばされそうに//
うわあああ!!
「あなたに私の何が判るって言うのよ!人のこと勝手に決め付けて、人の気持ちも知らないで、説教ばっかり!もう、信じないことにしたの、誰かの言うことなんて、なにも信じない!」
【っ!…まてよ】
(回想)//回想内以下の台詞入り乱れて聞こえる//
生徒A(九重君はいいよね、頭いーから、お父さんおっかけて法学部とかね)B(ほんっと、優等生は)先生(がんばれよ、先生も期待してるからな)
池「そうだ、おぬしは猫ではない、その通りだ」(終わり)
そうか、もしかして、君も、アリスじゃないんだね
//嵐がやむ、静寂//
アリス「どうして、解ったの?」
だって、簡単だよ、俺も猫じゃないから。俺は、九重慧だから…教えてくれるかな、君の名前。

あのときの俺は、自分の進路を見つけられない中で 周りからの変な期待に流されて、自分を見失っていた。勝手に決め付けられて、勝手に応援されて、そうなるように信じられて。でも、そうじゃないんだ。俺には、選ばないといけない道が、あるんだから、今はすごく辛いけど、行かないといけない。じゃないと、ここにいても、生きてはいないから。だから、君も一緒に行かないかな、楓。

楓(アリス)「私は…」「…学力だとか友達づきあいとか、周りについていけなくて、お前は何もできないって他人から決め付けられて、そしたら誰も信じられなくなって、どこにも行きたくなくなって、殻にこもってしまった。でも、そうじゃないのかもしれない。私の心が変わってきてる、私の殻が、壊れてく…君を、信じてもいいのかな」

俺と楓は籠を飛び出した 大きな不安を抱えながら、でも、止まりはしなかった
自分として生きるために いつか大人になる、そのときまで、自分の願う、本当の未来を探しに

//放課後、図書室//
ん…
佐久間「おはようココ。っていうよりもうすぐ完全下校だけど」
あ、久しぶりです、先輩、大学受かったんですよね、おめでとうございます
「ありがと、後、楓ちゃん門のところで待ってるってさ」
すみません、ありがとうございます。
「いや、こちらこそ、助けてくれて本当にありがとうね」
…何のことですか?
佐久間N「これは、一月のある日、九重慧が体験した、不思議な不思議なお話」

投稿者のコメント

佐久間くんも描こうと思いましたが
挫折。申し訳ありません;
色付けに失敗してモノトーンカラーになってしまいました(あー)
世界観が難しくて、これで果たしてよかったのでしょうか;;

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