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投稿者:エイケン・ドラム
投稿日:2007-07-23 20:07:33(2007-07-23 20:09:23更新)
得点:5
閲覧数:759

undefined僕のいる国は、ダークフォレストという小さな国だ。
朝も昼も夜も、一日中闇に包まれ自然と言う名の光は存在しない。
それが当たり前だと思っていた。
当たり前だと言い聞かせていた。
旅人「しかし、本当に真っ暗なんだなこの国。」
サイ「なぁ、オッサン!!!!!!」
旅人「何だ、坊主?」
サイ「他の国は暗くないのか?」
旅人「はぁ?」
サイ「だから、他の国もこんな感じじゃないのかって聞いてんの。」
旅人「お前、他の国に行った事がないのか?」
サイ「あぁ、国から出たらいけないんだ。」
長老「これ、もういいからお前は下がっていなさい。」
サイ「嫌だ。」
長老「これ、サイ。」
サイ「ジイチャンは、他の国の話をしようとするとすぐに止めたがるんだもん。」
旅人「ハハハッ、他の国は明るくて温かいぞ。」
サイ「本当かっ!?」
旅人「あぁ、本当だ。」
ミミ「あぁ〜、サイったら仕事さぼってこんな所にいたぁ!!!!!!!」
サイ「うわっ、ミミ!?」
ミミ「あんたのせいで仕事が終わらない…って、コチラはどなた?」
旅人「初めましてお嬢さん、僕はシガナイ旅人ですよ。」
ミミ「旅人!?」
長老「ほれ、二人ともさっさと仕事に戻らんか。」
2人「はぁ〜い…。」
旅人「さて、俺はそろそろおいとましますかね。」
長老「ちょっと待ちたまえ、旅人さんよ。」
旅人「何でしょうか?」
長老「くれぐれも、彼らに外の話をしないで頂きたい。」
旅人「何でですか、外を知る事は良い事だと思うけどねぇ〜。」
長老「ここは光が存在しない国、冷たい国。
光が無いからこそ期待などせず生きられる。
明るい世界を生きる事は、期待する分悲しみも大きくなる。
それなら最初から闇の中で過ごせばいいのだ。」
旅人「………。」
長老「暗い事が当たり前にしないと、子供達が可哀想じゃ。」
旅人「俺は、その考え方が可哀想だよ…。」
サイ「わりぃ、遅れた。」
ゴン「遅れたじゃないです、サボリです!!!!!!」
サイ「そんな怒らなくたっていいじゃん、なぁ、チペ」
チペ「チペも、今回はサイ君が悪いと思いますぅ☆」
ミミ「ほら、味方なんて誰一人いません。」
サイ「チェ…、寂しいぜ。」
タグ「おぉ〜い、みんなぁ〜。」
チペ「あっ、タグチンですぅ☆」
ゴン「どうしたんですか、そんな大声上げて。」
タグ「昨日、また5人も死んだんだって。」
ミミ「なぁ〜んだ、そんな事か。」
サイ「生きてるものはいつか死ぬんだって習っただろ。」
タグ「そうだけど…。」
ゴン「期待して生きるなんて無駄です、倫理に反します。」
サイ「そうそう、どうせ俺達はこの暗い中で適当に生きてるだけなんだし。」
ミミ「いつ死んでも、どうでもイイ事だわ。」
旅人「寂しい子達だねぇ〜。」
チペ「オジサマは誰ですかぁ☆?」
ミミ「あっ、さっき長老と一緒にいた人だ。」
旅人「このまま暗い中で生きててもいいのか?」
サイ「外の明るさは絶望を大きくするからって習ってるもん。」
ゴン「そうです、外に出ては刑を受けなくてはいけません。」
旅人「そんなこと言って、お前ら外の世界を本当は知りたいんだろ。」
一同「……。」
旅人「旅人なんて今まで来なかったから何も思わなかったかもしれねぇ〜けど
こうやって外からの人間を見たら羨ましく思わないか。」
タグ「……羨ましい。」
ミミ「ちょっと、タグ!?」
タグ「だって、だって、僕も明るい世界見たいもん。」
チペ「チペも見たいですぅ☆」
ゴン「皆さん、何を言っているのですか。」
サイ「俺も見たい、体全部で感じたい。」
旅人「外にはな、太陽っていう不思議な光があるんだ。」
一同「タイヨウ?」
旅人「そう、生きているものを照らし、暖め、力をくれる奴がな。」
サイ「そいつって強い?」
旅人「あぁ、かなり強いぞ。」
サイ「俺、タイヨウ見たいぞ、連れてってくれ。」
ミミ「あんた、何言ってるの!?」
ゴン「そうですよ、そんなことしたら処刑されますよ。」
サイ「それでもいい、俺は絶対に行く。」
タグ「サイが行くなら、僕も行く。」
チペ「あたしも行きますぅ☆」
旅人「勇気ある子供達だ、それでいい。
俺がこの国を出るときがチャンスだ、一緒に飛び出すんだぞ。」
ミミ「ちょっと、話が急すぎるわよ。」
チペ「ミミチャンは行かないの、行きたくないのぉ☆?」
ミミ「そりゃ、見たいけどさ…。」
サイ「ゴンは?」
ゴン「僕は…、皆さんがどうしてもと言うなら行ってやっても…。」
旅人「決定だな。お前ら覚悟して出るんだぞ。」
一同「うん!!!!!!!!!!」
サイ「メッチャ、ドキドキしてきたぁ〜。」
ミミ「あぁ、こうなったら行くしかないわっ。」
ゴン「どうしよう、どうしよう…。」
チペ「お菓子持って行くですぅ☆」
タグ「僕だって、僕だってやれば出来るんだ。」
長老「旅人よ、大きな手押し車はこれで良かったのかい?」
旅人「あぁ、手土産を買いすぎちまったからな。」
長老「それにしても、随分沢山の荷物じゃな。」
サイ「やばっ、声でそう…。」
ミミ「ちょっと、静かにしなさいよ!!!!!!」
ゴン「そうですよ、この荷物の正体が僕達だってバレたら大変です。」
サイ「だって、言いたくてウズウズすんだよぉ〜。」
タグ「少しの我慢だって。」
チペ「でも、楽しいですぅ☆」
旅人「それじゃ、色々有難う御座いました。」
長老「お気をつけて…。」
−−−−−バサッ−−−−−
サイ「じゃぁ〜な、ジッチャン、行って来るぜっ!!!!!!!」
ミミ「あっ、あんた何やってるのよ!?」
サイ「どうせなら、堂々と行こうぜ。」
タグ「そうだな、うん。」
チペ「チペも行って来ますぅ☆」
タグ「僕も、冒険してくるよぉ〜。」
ミミ「もぅ、これじゃ計画なんて無いと同じじゃない…。」
ゴン「おっ、お終いです…。」
こうして僕達は、光を求めて外に飛び出した。
帰ってきたら処刑されるかもしれない。
それでも足は止まらない。
いや、止めたらいけない。
きっと今しか出来ない事だから。
僕達の、世界と真実を知るたびは此処から始まる…。
サイ「出発っ!!!!!!!!!!!!!!」
真っ暗な国という事で
モノクロで表現してみました。
いろいろ突っ込みどころはありますが
気にしない方向でお願いします。
旅人がカッコイイ!!